に傍点]がまがつてゐるので、又壁に雨がしみてきた。雨の中に電車の走つてゐる音が時をりする。
 寝床に入つても雨の音が聞えるだらうと思ふと、なんだか床に入りたくない。
[#地付き](一九二八・三―)
[#地付き](全詩人聯合創刊号 昭和3年4月発行)



底本:「尾形亀之助詩集」現代詩文庫、思潮社
   1975(昭和50)年6月10日初版第1刷
   1980(昭和55)年10月1日第3刷
初出:「全詩人聯合 創刊号」
   1928(昭和3)年4月
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:高柳典子
校正:鈴木厚司
2006年9月12日作成
青空文庫作成ファイル:
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