唯心的、凡神的傾向に就て(承前)
山路愛山
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)流行思想《カレント、ソート》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)吾|活《い》くる
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1−84−33]
[#…]:返り点
(例)能写[#二]人情[#一]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)拘々《こう/\》
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女学雑誌社を代表者として、現出せし一派の流行思想《カレント、ソート》(吾人《われら》は之れを唯心的、凡神的の傾向と云ふ、直ちに之を唯心論、凡神論なりとは曰はず)は左の現象を示したり。
(一)個人の品位を認識せざること。人は個人として此世に生れたり、個人として其特性を有し、其天職を有し、其権利を有す。若《も》し国家を以て個人の特性、天職、権利を殺さんとせば人は必らず其不可を尤《とが》めん。然れども人をして己を捨てゝ自然の流行に一任せしめんと
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