明治文学史
山路愛山
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)非《あら》ずや。
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)是|豈《あに》明治の
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「糸+(囚/皿)」、第3水準1−90−18]
[#…]:返り点
(例)白旗不[#レ]動兵営静なり
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)喧々《けん/\》たらん
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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序論
飛流直下三千丈、疑是銀河落九天。
是|豈《あに》明治の思想界を形容すべき絶好の辞に非《あら》ずや。優々閑々たる幕府時代の文学史を修めて明治の文学史に入る者|奚《いづくん》ぞ目眩し心悸《しんき》せざるを得んや。
文学は即ち思想の表皮なり、乞ふ思想の変遷を察せしめよ。
封建の揺籃《えうらん》恍惚《くわうこつ》たりし日本は頓《にはか》に覚めたり。和漢の学問に牢せられたる人心は自由を呼吸せり。鉄の如くに固ま
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