詩人論
山路愛山
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)渠《か》れ
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)其|咨嗟《しさ》咏歎する
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「りっしんべん+宛」、第3水準1−84−51]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)喋々《てふ/\》
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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秋の野に虫の声を聞く者、誰れか一種の幽味を感ぜざらん。渠《か》れ唯己がまゝに鳴くなり、而《しか》も人をして凄絶《せいぜつ》※[#「りっしんべん+宛」、第3水準1−84−51]絶《わんぜつ》ならしむ、詩人の天地に於ける亦固より彼の音響なり、渠れ唯己がまゝに歌ふ、其節奏は固より彼れの節奏なり、其音響は固より彼の音響なり、而して其|咨嗟《しさ》咏歎する所以《ゆゑん》のものも亦固より彼れの自ら感じ自ら知る所なり。而して聞く者之が為めに悲喜|交《こもご》も至る。吾れ其然る所以を知らずして、終に彼れの
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