たの?」「よう、話してったら。」
余りの騒ぎにロッティなどは泣き出しました。アアミンガアドはのろのろ説明し始めました。
「ダイヤモンドの鉱山はやっぱりあったのよ。やっぱりあったんですって。」
開いた口と、見張った眼とが、彼女の方に向けられました。
「あの話は真実《ほんとう》だったのよ。何か起って、ちょっとの間カリスフォドさんももう駄目だと――」
「カリスフォドさんて?」とジェッシイは叫びました。
「印度の紳士よ。それからクルウ大尉も、やっぱりそう思って――死んでしまったのよ。それから、カリスフォドさんも熱病で死にかけたんですって。そして、あの人にはセエラがどこにいるか判らなかったんですって。それから、お山には何百万も何百万ものダイヤモンドがあると判ったの。その半分はセエラさんのものなの。それなのにセエラさんは、メルチセデクだけをお友達にして、屋根裏に住んでいたのね。今日カリスフォドさんがセエラを見付けて伴れてってしまったの。もう決して帰って来ないのよ。先《せん》よりも、もっと立派なプリンセスになるのよ。十五万倍も立派になるのよ。――明日のお午《ひる》から、私セエラさんに会いに行くの
前へ
次へ
全250ページ中233ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
菊池 寛 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング