つ三つ)
諏訪 いいえ、それじゃ、妾の気持が済まないの、だから、あなたにどう、未納にどうってことはないの。あなた寒気がするんじゃない?
昌允 いや、母さんの気持なんか、済まなくったって大した問題じゃありませんよ。当人達の気が済めば、それでいいことでしょう。
諏訪 そうは、行かなくってよ。妾は、妾達の家庭を規律のないものにしたくありません。
昌允 規律って言うのは、何です。僕は別に須貝君と美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11]の結婚は、規律を無くするものだとは思っていませんよ。
諏訪 昌さん、あなたの気持もわかります。だけど、母さんの気持だって、わかるでしょう。お願いだから駄々っ子、言うのは止して頂戴。
昌允 莫迦な下らん話です。
諏訪 下らん話でもいいの、母さんいいようにします。
昌允 そうは行きませんよ。母さんひとりのいいようにはならない。
諏訪 だけど、あなたの思うとおりにも、なり兼ねますのよ。
昌允 僕ひとりの、思うようにしようとは言いません。自然な処置をなさいと言うのです。
諏訪 なんです。癇癪《かんしゃく》を起したりして、このことは母さんにまかせて下さい。ね。

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