んべん+予」、第3水準1−14−11] 厭だわ、妾。
昌允 ひどく怖いな。須貝さん、そんなに感じやしないでしょう。
須貝 しかし、これは……。
昌允 落第ですか。
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11] 直ぐ出て来てよ。(須貝に)御免なさい。
昌允 うん。
[#以下3字下げ]
美※[#「にんべん+予」、第3水準1−14−11]、去る。
[#ここで字下げ終わり]
昌允 僕は算盤《そろばん》をはじく方が性に合うんです。物を創るなんて言う柄じゃないですね。
須貝 (面喰って)え、ああ、しかし……。そうですか。
昌允 何です。
須貝 いや。
[#ここから3字下げ]
間。
[#ここで字下げ終わり]
昌允 未納の奴一体………
須貝 考えてみるとこの…
}(同時に)[#「}(同時に)」は前2行の中央、下に]
[#ここから3字下げ]
間。
[#ここで字下げ終わり]
須貝 未納君って言う人もあれで……
昌允 芸術なんて奴はどうしても……
}(同時に)[#「}(同時に)」は前2行の中央、下に]
[#ここから3字下げ]
間。
[#ここで字下げ終わり]
須貝 さあ、何です。
昌允 どうぞ……あなた
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