に確かな根拠があるのではなく、平造の秘密はお鶴の死と共に、一種の謎として残された。いずれにしても平造が去ろうとする時に去らせてしまえば、おすまの一家はなんの禍いを受けずに済んだのであろう。それがいつまでも母親の悔みの種であった。
底本:「蜘蛛の夢」光文社文庫、光文社
1990(平成2)年4月20日初版1刷発行
初出:「文藝講談」
1927(昭和2)年1月
入力:門田裕志、小林繁雄
校正:花田泰治郎
2006年5月7日作成
青空文庫作成ファイル:
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