は一体何者だと云うような疑問が起こるかも知れないが、それは私にも返答は出来ない。くどくも云う通り、昔は播州姫路の城内にああいう一種の魔女が棲んでいて、ああいう奇怪な事件が発生したのだと思って貰いたい。又、その以上には御穿索の必要もあるまいと思っている。
今度の上演について、おそらく此の小坂部の身許しらべが始まるだろうと思われるから、ちょっと申し上げておく。[#地から2字上げ](大正一四・二・演芸画報)
[#地付き](昭和三十一年二月、青蛙房刊『綺堂劇談』所収「甲字楼夜話」より)
底本:「伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集」学研M文庫、学習研究社
2002(平成14)年3月29日初版発行
底本の親本:「綺堂劇談 甲字楼夜話」青蛙房
1956(昭和31)年2月
初出:「演芸画報」
1925(大正14)年2月号
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:川山隆
校正:門田裕志
2008年9月23日作成
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