の春、松の内にとうとう死んでしまいました。その枕もとには毎晩蒼い顔をした女が坐っていたなどというのは、六三郎の囈語《うわこと》でも聞いた人が尾鰭を添えて言いふらした怪談で、お初は明治の後までも甲州に生きていたということです。
[#地付き](『子供役者の死』隆文館、21[#「21」は縦中横]/『岡本綺堂読物選集・3』青蛙房、69[#「69」は縦中横]・9)



底本:「文藝別冊[総特集]岡本綺堂」河出書房新社
   2004(平成16)年1月30日発行
底本の親本:「岡本綺堂読物選集3」青蛙房
   1969(昭和44)年9月
初出:「子供役者の死」隆文館
   1921(大正10)年
入力:川山隆
校正:noriko saito
2008年5月9日作成
青空文庫作成ファイル:
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