いるが、鯉の一件は天台龍宝寺で、この鯉塚は明治以後どうなったか、わたしも知らない。」
若い者と付合っているだけに、梶田さんは弥三郎の最期《さいご》を怪談らしく話さなかったが、聴いている私たちは夜風が身にしみるように覚えた。
[#地から2字上げ]昭和十一年四月作「サンデー毎日」
底本:「鎧櫃の血」光文社文庫、光文社
1988(昭和63)年5月20日初版1刷発行
1988(昭和63)年5月30日2刷
入力:門田裕志、小林繁雄
校正:松永正敏
2006年6月2日作成
青空文庫作成ファイル:
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