れば、水撒《みずまき》人足《にんそく》の車の行すぎたる跡より、大路《おおじ》の砂は見る見る乾きてあさ露を飜《こぼ》し尽したる路傍《みちばた》の柳は、修羅の巷の戦を見るに堪えざらんように、再び万丈の塵を浴びて枝も葉も力なげに垂れたり。
底本:「岡本綺堂随筆集」岩波文庫、岩波書店
2007(平成19)年10月16日第1刷発行
2008(平成20)年5月23日第4刷発行
底本の親本:「文芸倶楽部」
1901(明治34)年7月号
初出:「文芸倶楽部」
1901(明治34)年7月号
入力:川山隆
校正:noriko saito
2008年11月29日作成
青空文庫作成ファイル:
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