饑餓陣営
一幕
宮沢賢治
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)砲弾《ほうだん》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)特務|曹長《そうちょう》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから2字下げ]
−−
[#ここから2字下げ]
人物 バナナン大将。
特務|曹長《そうちょう》、
曹長、
兵士、一、二、三、四、五、六、七、八、九、十。
場処 不明なるも劇中マルトン原と呼ばれたり。
時 不明。
[#ここから3字下げ]
幕あく。
砲弾《ほうだん》にて破損せる古き穀倉の内部、辛《から》くも全滅《ぜんめつ》を免《まぬ》かれしバナナン軍団、マルトン原の臨時|幕営《ばくえい》。
[#ここから2字下げ]
右手より曹長先頭にて兵士一、二、三、四、五、登場、一列|四壁《しへき》に沿いて行進。
[#ここで字下げ終わり]
曹長「一時半なのにどうしたのだろう。
[#ここから3字下げ]
バナナン大将はまだやってこない
胃時計《ストマクウオッチ》はもう十時なのに
バナナン大将は帰らない。」
[#ここから2字下げ]
正面壁
次へ
全20ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮沢 賢治 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング