ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ
宮沢賢治
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)七つの歳《とし》に
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)フウケーボー大|博士《はかせ》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
−−
[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
一、ペンネンノルデが七つの歳《とし》に太陽にたくさんの黒い棘《とげ》ができた。赤、黒い棘、父赤い眼《め》、ばくち。
二、ノルデはそれからまた十二年、森《ナスタ》のなかで昆布《こんぶ》とりをした。
三、ノルデは書記《しょき》になろうと思ってモネラの町へ出かけて行った。氷羊歯《こおりしだ》の汽車、恋人《こいびと》、アルネ。
四、フウケーボー大|博士《はかせ》はあくびといっしょにノルデの筆記帳《ひっきちょう》をすぽりとのみ込《こ》んでしまった。
五、噴火《ふんか》を海へ向《む》けるのはなかなか容易《ようい》なことでない。
化物丁場《ばけものとうじょう》、おかしなならの影《かげ》、岩頸問答《
次へ
全3ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮沢 賢治 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング