藪の鶯
三宅花圃
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)磊落《らいらく》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)眉|秀《ひい》で
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「口+尼」、第4水準2−3−73]布《らしゃ》
[#…]:返り点
(例)仲春会[#二]男女[#一]
−−
第一回
男「アハハハハ。このツー、レデースは。パアトナアばかりお好きで僕なんぞとおどっては。夜会に来たようなお心持が遊ばさぬというのだから。
甲女「うそ。うそばかり。そうじゃござりませんけれども。あなたとおどるとやたらにお引っ張り回し遊ばすものですから……あの目がまわるようでござりますんで。そのおことわりを申し上げたのですワ。
男「まだワルツがきまりませんなら願いましょうか。
ときれいにかざりたるプログレムを出して名を書きつける。
男「では今に」とこの男は踏舞の方へゆく。つづいてあまたの貴嬢たちは皆其方に行きたりしあとに残れる前のふたりのむすめ。
甲女
次へ
全69ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
三宅 花圃 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング