妹と婚姻を結びしとぞ。斎藤の妹松子と相沢品子とは。その後師範学校に入りて。いずれも才学をもって名を知られたりしが。かねてかたれる志のごとく。女学士にて夫をも持たず。一生を送りしや否や。その将来は知るによしなし。
 山中正とお貞の行末はたしかならねど。斎藤が推察に違《たが》わぬ結果なるべしと。人々はいえりとぞ。
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底本:「日本の文学 77 名作集(一)」中央公論社
   1970(昭和45)年7月5日初版発行
   1971(昭和46)年4月30日再版
初出:「藪の鶯」金港堂
   1888(明治21)年6月
入力:川山隆
校正:土屋隆
2007年4月5日作成
青空文庫作成ファイル:
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