っと手を動かすだけでペガッサスを意のままにすることが出来、彼の声に従うように仕込んでしまった時、いよいよ、そのあぶない冒険にとりかかろうと決心しました。
そこで、明け方目をさますとすぐに、彼はペガッサスを起すために、その耳をつねりました。ペガッサスはすぐに跳ね起きて、高く五百メートルばかりも飛び上って、すっかり目をさましているから、どんな旅にでもすぐ出かけられるということを見せるつもりで、山の頂《いただき》のまわりを大きく輪をかいて飛びました。こうしてちょっと飛んで見せる間中、彼は大きな、元気な、響のいい声でいなないて、おしまいに、雀が小枝に飛びうつる時でもそうは行くまいと思われるほど軽々《かるがる》と、ビレラフォンの傍におりて来ました。
『うまいぞ、ペガッサス! うまいぞ、わが天馬!』とビレラフォンは、やさしくその馬の頸を撫でながら叫びました。『さあ、僕の速い、美しい友よ、僕達は朝飯を食べなくちゃ。今日僕達はおそろしいカイミアラと闘《たたか》うんだからね。』
彼等が朝飯をたべて、ヒポクリーニという泉のきれいな水を飲むと、すぐにペガッサスは自分からすすんで頭をさしのべて、彼の主人に
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