る、いくつかの白い村が、遠くの方に散らばっていた。幾|町歩《ちょうぶ》もある森林や、牧場や、草刈場や、耕地などのある農家が、あまり沢山あるので、子供達の頭は一杯になってしまって、そうしたいろいろのものを、みんな詰め込みきれないほどだった。それからまた、彼等が今日まで世の中のとても大切な頂上のように思っていた、タングルウッドがあった。それが、こうして見ると、ほんのちょっとした場所を占めているだけなので、その在処《ありか》を見つけるまでには、とんだ遠方を眺めたり、右や左を見たりして、みんなで相当長い間捜したのだった。
白い、羊の毛のような雲が空に浮かんで、山野《さんや》のここかしこに、黒い影を投げていた。しかし、まもなく、影になっていたところに陽が当って、影はほかのところへ移って行った。
はるか西の方に、青い山脈が見えていたが、ユースタス・ブライトは、それがキャッツキルの山々だと子供達に教えた。あのぼんやりとかすんだ山の中に、幾人かの年取ったオランダ人が、いつ終るとも知れない九柱戯をやっていたところがあって、またリップ・ヴァン・ウィンクルという怠者《なまけもの》が、二十年もぶっ続けに眠
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