しき追想に私はお鶴に別れた夕暮、母の懐に縋って涙を流した心持をば、悲しくも懐かしくも嬉しき思い出として二十歳《はたち》の今日もしみじみと味わうことが出来るのである。



底本:「日本の文学 78 名作集(二)」中央公論社
   1970(昭和45)年8月5日初版発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:土屋隆
校正:小林繁雄
2006年7月2日作成
青空文庫作成ファイル:
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