々の共鳴を得たということは、最近の世相そのものに、こういった方面が不幸にしてとくに忘れられがちになっておった、あるいは今もなお忘れられているということを察するに十分である。これではいけない。及ばずながら、さらに進んでより広く深くこれを提唱して行くべきである。その使命の重大かつ急務を痛感するのであるが、ただ何分にも、現在私の病躯はそれを許してくれない。そこできわめて不備とは承知しながらも、ここに重ねて、その当時の拙講の要項を掲げて、より大方の批正を仰ぐことにしたわけである。



底本:「三澤勝衛著作集 3 風土論(二)」みすず書房
   1979(昭和54)年6月25日初版発行
   1980(昭和55)年4月15日第2刷発行
底本の親本:「新地理教育論」古今書院
   1937(昭和12)年
入力:田中敬三
校正:小林繁雄
2009年8月15日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全27ページ中27ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
三沢 勝衛 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング