「咼の左右対称」、47−3]《す》ぎ印度洋《インドやう》の方面《はうめん》に進《すゝ》みしにあらずやとの疑《うたがひ》あり、元《もと》より氏《し》が今回《こんくわい》の企圖《くわだて》は秘中《ひちう》の秘事《ひじ》にして、到底《たうてい》測知《そくち》し得《う》可《べ》きにあらざれども、兎《と》にも角《かく》にも非凡《ひぼん》の智能《ちのう》と遠大《えんだい》の目的《もくてき》とを有《いう》する氏《し》の事《こと》なれば、何時《いつ》意外《いぐわい》の方面《はうめん》より意外《いぐわい》の大功績《だいこうせき》を齎《もた》らして再《ふたゝ》び吾人《ごじん》の眼前《がんぜん》に現《あら》はれ來《きた》るやも知《し》る可《べ》からず、刮目《くわつもく》して待《ま》つ可《べ》きなり。== 云々《うんぬん》。
何等《なにら》の關係《くわんけい》はなくとも、斯《か》かる記事《きじ》を讀《よ》んだ人《ひと》は多少《たせう》心《こゝろ》を動《うご》かすであらう。殊《こと》に私《わたくし》は櫻木海軍大佐《さくらぎかいぐんたいさ》とは面識《めんしき》の間柄《あひだがら》で、數年《すねん》前《ぜん》の事《
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