しよこく》の發明家等《はつめいから》は、毎年《まいねん》のやうに新奇《しんき》なる潜行艇《せんかうてい》を發明《はつめい》したと誇大《こだい》に吹聽《ふいちやう》するものゝ、其《その》多數《おほく》は、「水《みづ》バラスト」とか、横舵《わうだ》、縱舵《じゆうだ》の改良《かいりよう》とか、其他《そのほか》排氣啣筒《はいきぽんぷ》や、浮沈機等《ふちんきとう》に尠少《いさゝか》ばかりの改良《かいりよう》を加《くわ》へたのみで、其《その》動力《どうりよく》は常《つね》に石油發動力《せきゆうはつどうりよく》にあらずば、電氣力《でんきりよく》と定《さだ》まり、艇形《ていけい》は葉卷烟草形《はまきたばこがた》に似《に》て、推進螺旋《スクリユー》の翅《つばさ》の不思議《ふしぎ》に拗《よぢ》れたる有樣《ありさま》など、例《いつ》もシー、エヂスン[#「シー、エヂスン」に傍線]氏等《しら》の舊套《きゆうとう》を摸傚《もほう》するばかりで、成程《なるほど》海中《かいちう》を潜行《せんかう》するが故《ゆゑ》に潜水艇《せんすいてい》の名《な》は虚僞《うそ》ではないにしても、從來《じゆうらい》の實例《じつれい》では、是等《これら》の潜行艇《せんかうてい》は海水《かいすい》の壓力《あつりよく》の爲《た》めと空氣《くうき》の缺乏《けつぼう》の爲《ため》に海底《かいてい》六|呎《フヒート》以下《いか》に沈降《ちんかう》するものは稀《まれ》で、一|時間《じかん》以上《いじやう》の潜行《せんかう》を持續《ぢぞく》するものは皆無《かいむ》といふ有樣《ありさま》。されば今世紀《こんせいき》に於《おい》て最《もつと》も進歩《しんぽ》發達《はつたつ》[#ルビの「はつたつ」は底本では「はつだつ」]して居《を》ると稱《せう》せらるゝ佛國《フツこく》シエルブル[#「シエルブル」に二重傍線]造船所《ざうせんじよ》の一等潜行艇《いつとうせんかうてい》でも、此《この》二個《にこ》の缺點《けつてん》のある爲《ため》に充分《じゆうぶん》の働作《はたらき》も出來《でき》ず、首尾《しゆび》よく敵艦《てきかん》に接近《せつきん》しながら、屡々《しば/\》速射砲等《そくしやほうとう》をもつて反對《はんたい》に撃沈《げきちん》される程《ほど》で、とても、我《わ》が櫻木海軍大佐《さくらぎかいぐんたいさ》の破天荒《はてんくわう》なる、此《この
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