には造型機《ざうけいき》、碎砂機《さいしやき》を具《そな》へ、旋盤塲《せんばんじやう》には縱削機《じゆうせうき》、横削機《わうせうき》、平鉋盤《へいほうばん》、鑽孔機《さんこうき》の配置《はいち》よろしく、製罐塲《せいくわんじやう》には水壓打鋲機《すいあつだべうき》あり、工作塲《こうさくじやう》には屈撓器《くつぎようき》、剪斷機《せんだんき》あり。圓鋸機《ゑんきよき》、帶形鋸機《たいけいきよき》のほとりには、角材《かくざい》、鐵材《てつざい》山《やま》の如《ごと》く、其他《そのほか》、空氣壓搾喞筒《くうきあつさくぽんぷ》、電氣力發機等《でんきりよくはつきとう》の緻密《ちみつ》なる機械《きかい》より、銀鑞《ぎんらう》、白鑞《はくらう》、タール綱《づな》、マニラ綱《づな》、帆《ほ》縫糸《ぬひいと》、撚糸《よりいと》、金剛砂布《こんがうしやふ》、黒鉛《こくゑん》、氣發油《きはつゆう》、白絞油《はくかうゆう》、ラジーン塗具《ぬりぐ》、錆色《さびいろ》塗具《ぬりぐ》、銅板《どうばん》、鐵板《てつぱん》、鋼板《こうばん》、亞鉛塊《あゑんくわい》、ガツタバーカー板《ばん》、エボナイト板《ばん》、硝子板《せうしばん》、硝子管《せうしくわん》、舷窓用《げんそうよう》厚硝子《あつがらす》、螺旋鋲《らせんべう》、鋼※[#「金+皎のつくり」、第3水準1−93−13]鋲《こうこうべう》、眞鍮鑄鋲《しんちゆうじゆべう》、石絨衞帶《せきじゆうえいたい》、彈心衞帶等《だんしんえいたいとう》に至《いた》るまで、よくも斯《かゝ》る絶島《ぜつたう》にかく迄《まで》整然《せいぜん》たる凖備《じゆんび》の出來《でき》た事《こと》よと怪《あや》しまるゝばかりで、これ等《ら》の諸《しよ》機械《きかい》諸《しよ》材料《ざいりよう》は、すべて二|年《ねん》以前《いぜん》に、櫻木大佐《さくらぎたいさ》が大帆船《だいはんせん》浪《なみ》の江丸《えまる》に搭載《たうさい》して、此《この》島《しま》に運搬《うんぱん》し來《きた》つたもので、今《いま》はそれ/″\適當《てきたう》の位置《いち》に配置《はいち》されて、すでに幾度《いくたび》の作用《さよう》をなした形跡《けいせき》は歴然《れきぜん》と見《み》える。
此時《このとき》忽《たちま》ち私《わたくし》の眼《め》に留《とま》つたのは此《この》不思議《ふしぎ》なる洞中造船所
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