言った。
「そのとき、パパさえ傍にいて呉《く》れれば」
逸作はわたくしの手を固く握り締めた。
「俺はいてやる。よし、やれ」
傍にこれを聴いていた息子は、
「こりゃ凄《すげ》えぞ」
と囃《はや》した。
底本:「昭和文学全集 第5巻」小学館
1986(昭和61)年12月1日初版第1刷発行
底本の親本:「岡本かの子全集」冬樹社
1974(昭和49)年〜1978(昭和53)年
入力:阿部良子
校正:松永正敏
2001年4月3日公開
2003年5月25日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全16ページ中16ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
岡本 かの子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング