き/″\思ひ出してロマンチツクなそのメモリーを反芻《はんすう》しなさい。僕もとき/″\分けて貰《もら》ふ。」
歳子はこの時から良人の頭脳の明哲を愛しかけて来た。
間もなく歳子は牧瀬が中央|亜細亜《アジア》へ、決死的な古代建築の遺蹟《いせき》の発掘に出発したといふ消息を兄から聞いた。
底本:「日本幻想文学集成10 岡本かの子」国書刊行会
1992(平成4)年1月23日初版第1刷発行
底本の親本:「岡本かの子全集」冬樹社
1974(昭和49)年発行
初出:「文芸」
1937(昭和12)年7月
※ルビを新仮名遣いとする扱いは、底本通りにしました。
入力:門田裕志
校正:湯地光弘
2005年2月22日作成
青空文庫作成ファイル:
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