弟に似てゐる樣にも思へた。
「父親のない、母親だけが家に待つてゐるといふ風の兒なのぢやないか。」
そんなことまで空想したりした。
そして蒸暑い天候のことなど忘れてしまつてゐた。
底本:「梶井基次郎全集 第一巻」筑摩書房
1999(平成11)年11月10日初版第1刷発行
入力:高柳典子
校正:小林繁雄
2002年11月10日作成
2003年5月11日修正
青空文庫作成ファイル:
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