である。従《したがっ》てある国が世界のため、人道のために如何なる貢献をなしたかは、その国を重くしその威厳を増す理由となる。国がその位地を高めるものは人類一般即ち世界文明のために何を貢献するかという所に帰着する傾向が著しくなりつつある。
[#地から1字上げ]〔一九二五年一月一五日『実業之日本』二八巻二号〕
底本:「新渡戸稲造論集」岩波文庫、岩波書店
2007(平成19)年5月16日第1刷発行
底本の親本:「実業之日本 二八巻二号」実業之日本社
1925(大正14)年1月15日
初出:「実業之日本 二八巻二号」実業之日本社
1925(大正14)年1月15日
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:田中哲郎
校正:ゆうき
2010年3月12日作成
2010年6月14日修正
青空文庫作成ファイル:
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