佛蘭西の斯う云ふ人が發明したもので、之は著しい放射性の元素であると云ふことでも書いてあつたなら、それを平易に説いて聞かせ、尚ほ※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]畫でも有れば見せて皆で樂しむやうにしたい。其間に子供は學問の趣味を味ふのであるが、今日の所では其の教へ方を無理に難かしくして居る。即ち小學校などでは儀式的に教育するから、子供があちらを向いて居るのを、こちらへ向かせる眞の教育の趣旨に適ふまいと思ふ。前に云ふ通り育[#「育」に丸傍点]の字は肉[#「肉」に白丸傍点]の字の上に、子供の子[#「子」に白丸傍点]が轉倒して居るのであるから、其の子供の向き方を變更させるのには大いに手加※[#「冫+咸」、232−下−25]がいる。其の手加※[#「冫+咸」、232−下−26]を過まれば教育の方が轉倒してしまふ。願くは教育は面白いものであると云ふ觀念を持たせ、道樂に學問をする人の増加するやうにありたいものだ。
第三[#「第三」に白丸傍点]の目的は、道樂と稍關聯して居る、稍類似して居ると思ふが、少し違ふので即ち裝飾の爲に學問をすることで、之も則を越えない程度で
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