た詩情にさへ思はれた。それらの平凡無味なタダゴトが、いつも私を心ちよい夢の恍惚にさそふまで、特殊な俳味的の芸術心境を感じさせた。この体験から、私は子規の歌がわかり、自然派小説がわかり、その他いろいろな事が解つて来た。



底本:「日本の名随筆28・病」作品社
   1985(昭和60)年2月25日第1刷発行
   1996(平成8)年2月29日第16刷
底本の親本:「萩原朔太郎全集 第一〇巻」筑摩書房
   1975(昭和50)年9月発行
入力:遠藤貴
校正:今井忠夫
2001年1月22日公開
青空文庫作成ファイル:
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