ぐさき夜の呼吸において點火發光するところのぴすとるである。
しかしてみよ、この黒衣の曲者《くせもの》も、白夜柳の木の下に凝立する所以である。
Omega の瞳
死んでみたまへ、屍蝋の光る指先から、お前の靈がよろよろとして昇發する。その時お前は、ほんたうにおめが[#「おめが」に傍点]の青白い瞳《め》を見ることができる。それがお前の、ほんたうの人格であつた。
ひとが猫のやうに見える。
極光
懺悔者の背後には美麗な極光がある。
底本:「萩原朔太郎全集 第一卷」筑摩書房
1975(昭和50)年5月25日初版発行
底本の親本:「現代詩人叢書14 蝶を夢む」新潮社
1924(大正12)年7月14日発行
※底本では一行が長くて二行にわたっているところは、二行目が1字下げになっています。
入力:kompass
校正:門田裕志、小林繁雄
2005年6月14日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全9ページ中9ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
萩原 朔太郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング