スプリの本質なのだ。故にこれを結論すれば、彼の俳句はその造庭術や生活様式と同じく、ヂレツタントの風流であつて、然も「人生そのもの」の実体的表現なのだ。彼がかつて風流論を書き、風流生活、風流即芸術の茶道精神を唱導した所以も此処にあるし、句作を余技と認めながら、しかも余技に非ずと主張する二律反則の自己矛盾も、これによつて疑問なしに諒解できる。
底本:「日本の名随筆 別巻25 俳句」作品社
1993年(平成5年)3月25日第1刷発行
底本の親本:「萩原朔太郎全集 第八巻」小学館
1943(昭和18)年12月
初出:「俳句研究」
1938(昭和13)年3月号
入力:斎藤由布子
校正:noriko saito
2006年11月1日作成
青空文庫作成ファイル:
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