亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問
田中正造

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        亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問

[#地から8字上げ](明治三十三年二月十七日、衆議院提出)
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民を殺すは國家を殺すなり。
法を蔑にするは國家を蔑にするなり。
皆自ら國を毀つなり。
財用を濫り民を殺し法を亂して而して亡びざる國なし。之を奈何。
[#ここで字下げ終わり]
右質問に及候也。

          演説

[#地から8字上げ](明治三十三年二月十七日、衆議院に於て)
 今日の質問は、亡國に至つて居る、我日本が亡國に至つて居る、政府があると思ふと違ふのである、國があると思ふと違ふのである、國家があると思ふと違ふのである、是が政府にわからなければ則ち亡國
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