み給へば、此處なる冷やかのお縫も笑くぼを頬《ほゝ》にうかべて世に立つ事はならぬか、相かはらず父樣の御機嫌、母の氣をはかりて、我身をない物にして上杉家の安隱をはかりぬれど、ほころびが切れてはむづかし。
[#地から2字上げ](明治二十八年五月「太陽」)
底本:「日本現代文學全集 10 樋口一葉集」講談社
1962(昭和37)年11月19日第1刷発行
1969(昭和44)年10月1日第5刷発行
※底本では同一漢字でも新字と旧字が混在していますが底本通りとしました。
入力:青空文庫
校正:米田進、小林繁雄
1997年10月15日公開
2004年3月19日修正
青空文庫作成ファイル:
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