古代国語の音韻に就いて
橋本進吉

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)漢口《ハンカオ》

|:ルビの付いていない漢字とルビの付く漢字の境の記号
(例)平安朝|半《なかば》以前

<>:ローマ字で表された音が複数並んでいる場合、区切りを
   表わすために使用する。
  (底本は縦書きのためこのような区切りを設けていない)
(例)<ti><tu>

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍線の位置等の指定等
    また、外字などの場合は底本の頁と行も記す。
(例) ※[#「※」は「めへん(目)+免」、119−6]
    ゐる[※「ゐ」に傍線]
−−

     一

 我が国の古典を読むについて何かその基礎になるようなことについて話してもらいたいという御依頼でございました。それで、我が国の古代の音韻についてお話申上げたいと思います。もっともこれについては、私の研究もまだ最後の処まで行き着いていないのでございまして、自分でも甚だ不満足ではございますが、しかしこれまで私が調べました範囲内でも、古典をお読みになるような場合に多少参考になるようなことは申上げることが
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