ゥれるのですから、すべてこれを五十音図式にまとめると次のようになります。
[#ここから二字下げて表]
ア行カ行サ行タ行ナ行ハ行マ行ヤ行ラ行ワ行[#表ここまで]
[#ここから著者注、五字下げ小文字]
濁音のある行は、濁音も同様であります。
『古事記』では「モ」も「モ(甲)」「モ(乙)」の二つにわかれます。
[#著者注ここまで]
かように、カ行が最も多くって八段、ハ行・マ行がこれについで七段、ただし『古事記』では「モ」が甲乙に分れますから、マ行は八段になります。サ、タ、ナ、ラの四行は六段で、ア行とヤ行が五段、ワ行が四段となります。これを全部収めようとすれば、五十音図のように五段では足りず、八段にしなければならないことになります。しかし行によって段の多少がありますから、段の少ないものは穴をあけておくか、さもなければ、これまでの五十音図のように、同じ字を二箇所に出して穴をうめるかですが、活用の説明には同じ字を出した方が便利だろうと思います、
さて、右の甲と乙との違いが、同じ行での段の違いであるとしたなら、その発音はどうかと言いますと、最初に来る子音、すなわちk、t、n、m、r、yなどの違い
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