けり みさ子
芥子まくや風にかわきし洗ひ髪 久女
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等大正女流は髪そのものを主に詠出で、
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涼しさや髪ゆひなほす朝機嫌 りん女
日当りや白髪けづる菊の花 星布
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古の女流は、涼しさ、菊の日向の季感を濃く詠じている。
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ゆきあへばもつるる足や土手吹雪 和歌女
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(6)[#「(6)」は縦中横] 婦人の姿態をよめる句[#「婦人の姿態をよめる句」に傍点]
大正女流はその姿態を大胆に描出し、自己表現の写生句を試みている。
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ぬかるみやうつむきとりし春着褄 和歌女
病み心地の母とよりそひ林檎むく みさ子
紫陽花きるや袂くわへて起しつつ 久女
睡蓮や鬢に手あてて水鏡 同
白足袋や帯のかたさにこゞみはく みどり
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病み心地の母により添い林檎をむく乙女心或は春着の褄をとり、或は水鏡し、金繍の帯のかたさにこごみつつ足袋をはく姿。紫陽花の重いまりを起しつつきらんとする女。かかる姿態のさま
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