イルのところへやってきた。ヴィクンヤは一同がかわるがわる二つの仔をだいてやったので、柔順《じゅうじゅん》についてきた。
このときドノバン、ウエップ、グロースの三人は、他の四人より一町ばかり前方を歩いていたが、とつぜん後隊をふりむいてさけんだ。
「気をつけイ」
ゴルドン、イルコック、バクスター、サービスはすぐに武器をとりだして身がまえた。とたんに、かれらは前面の森から殺奔《さっぽん》しくる、一個の巨獣《きょじゅう》を見た。
「なんだろう」
「なんだろう」
みながひとみを定めようとするまもあらせず、サービスは風をきってヒュウとばかりに飛び弾《だま》を投げた。ねらいをあやまたず、縄《なわ》は怪獣《かいじゅう》の足にからみついた。からまれながら怪獣は、死に物ぐるいの力を出して、縄のはしを持っているサービスをひきずりひきずり、森のほうへ逃げこもうとあせった。それはじつにおそろしい力である。サービスはさけんだ。
「みんなきてくれ」
ゴルドン、イルコック、バクスターの三人は走りよってサービスに力をそえ、縄のはしを大木の幹《みき》にしばりつけた。怪獣は眼をいからし、きばを鳴らしてくるいまわるた
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