門洞《さもんどう》をさる十二マイルの河畔《かはん》で一|泊《ぱく》した。一同はこの河を一泊河《いっぱくがわ》と名づけた。
 翌朝もぶじにすぎて、砂丘《さきゅう》の下で一泊した、三日目の朝に、一同はこれより北は砂漠《さばく》であることをたしかめたので、ふたたび一泊河へひきかえし、南の岸にわたった、そこでドノバンは重さ三|貫《がん》五六百|匁《もんめ》の野がんをとった。サービスがこれを料理したが、七人では食いきれないので、残りをフハンにやった。
 一同はそこから西へ西へとすすんだ。このへんの森はだちょうの森のように稠密《ちゅうみつ》ではないが、そのかわりに見るかぎり野草がはえしげって、日の光がまともに照りつけ、毛氈《もうせん》のように美しいしばの上に長さ三四尺もあるゆりの花が幾百幾千となくならんで、風にそよいでいる、ゴルドンはここですこぶる有用な植物を発見した。一本の木がある、葉が小さくて全身にとげがあり、まめほどの大きさの赤い実をもっている。それはトラルカというもので、黒人はこの木の実から、一種の酒を醸造《じょうぞう》するのである。
 もう一つの木は、南米およびその付近《ふきん》の島だけ
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