男にほめられて、コスターはさっと顔をあからめながら、しかも得意《とくい》そうに鼻穴をふくらました。
「そうなると」とモコウはまっくろな顔をつきだしていった。「連盟があるからには大統領《だいとうりょう》がなければなりません」
「賛成賛成」
声々がおこった。
「大統領なんて不必要《ふひつよう》だ」
とドノバンはいった。
「しかし衆議《しゅうぎ》がまちまちになってきまらないばあいに、それを裁決《さいけつ》する人がなければ、連盟の方針《ほうしん》が立たない」
と富士男はモコウの説に賛成した。
「賛成賛成」
一同はしだいに熱した。
「諸君がそうしたいなら、僕も異存《いぞん》はないが、しかし選挙《せんきょ》をするのかね」
「選挙だ選挙だ」
一同の眼は富士男のほうを見たので、ドノバンは早くも例の嫉妬《しっと》の念が、むらむらともえだした。
「選挙ならそれもよかろう、しかし任期は六ヵ月ぐらいに限りたいね」
「六ヵ月と限るもいい、そのかわりに、再選《さいせん》もさしつかえないということにして」
とバクスターがいった。
「賛成賛成」
なにかにつけて苦情《くじょう》をいいたがるドノバンも、道理
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