すんでいるんだと思う」
このときまたもや、おそろしい咆哮《ほうこう》の声がきこえた。
「ああ、フハンが猛獣《もうじゅう》と戦ってるんじゃなかろうか」
「だが洞の入り口がわからないから、助けにゆけないね」
とイルコックがいった。
富士男はもう一度|壁《かべ》に耳をつけたが、その後せきばくとしてなんの音もない。
不安な一夜をすごして、翌朝ドノバンらは湖《みずうみ》のほとりに、フハンをさがしにいった。富士男とバクスターは例のごとくトンネルをほりつづけた。午後の二時ごろ! 富士男はつるはしをとめてとつぜんさけんだ。
「どうもへんだぜ」
「なにが?」
とバクスターはいった。
「このトンネルがほかの洞穴《ほらあな》へつきぬけそうな気がする、なにがとびだすかもしれないから、みんな注意してくれたまえ」
ドノバン、イルコック、ウエップらは、手に手に武器をとって身がまえた。年少者はことごとく洞《ほら》の外へ避難《ひなん》せしめた。
「やあ、これだ」
富士男のうちだすつるはしとともに、ぞろぞろと大きな岩がくずれて、そこに洞然《どうぜん》たる一道の穴があらわれた。
「やあ」
声とともにがらがら
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