くさんの鳥はいっせいに美しいつばさを朝日にかがやかして、まっしぐらに天《そら》高く飛んだかと思うと、やがてまた一同の頭の上ちかく三回ほどまわって、やがてふたたびかなたの森をさして飛び去った。ラマとだちょうはしばらくもじもじしていたが、自分が開放されたと気づくやいなや、うしろも見ずに長い脛《あし》をひるがえして走り去った。
 ドノバンは艫《とも》のイバンスのかたわらにすわった。富士男はモコウとへさきのほうにすわって帆を監視《かんし》した。船が動くとともに一同は左門洞にむかって三拝した。
「さようなら左門先生! あなたののこした足跡《そくせき》によって、少年連盟は、二年の露命《ろめい》をつなぐことができました」
 富士男は感慨深《かんがいぶか》い顔をして、また、一同にむかっていった。
「諸君! もしこの世に、先輩《せんぱい》というものがあって後進の路をひらいてくれなかったら、人生はいかに暗黒なものとなるであろう。それと同時に、ぼくらもやがて先輩となるときがくる。ぼくらはあとにくるもののために、もっとも正しき人となり、もっともよき人となるべく努力《どりょく》しなければならん。左門先生の遺徳《
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