はわたしたちに食物と水をください、じつはけさから水一てきも口にしないのです、助けてください」
「よろしい、破船水夫は救助をもとめる権利がありますから、こっちへきなさい」
四名はふたりをともなって洞に帰った。猛虎《もうこ》をひつじの家にみちびくようなものだった。
ロックはひたいにむこう傷《きず》があり、一見してそのどうもうさの知れる相である。ホーベスはこれと反対に、どことなく人間らしいところがある。
ふたりはしじゅうきわめてたくみに、遭難者《そうなんしゃ》になりすましている。少年たちの問いにきゅうすると、苦しそうに休息をもとめるが、その目はたえず周囲を見まわしている。かれらが洞にはいって、防備の厳重《げんじゅう》なのを見て、おどろきの色をあらわしたのを、慧眼《けいがん》なゴルドンと、富士男は見のがさなかった。
少年たちはふたりを物置きの洞にみちびいて、その片すみに寝さした。ふたりは極度《きょくど》に疲労《ひろう》した人のように、鼾声《かんせい》をあげて早くも熟睡《じゅくすい》した。
九時ごろにモコウは、ふたりの寝ている洞の片すみに、床をのべてねむりについたが、最前からたぬき寝入
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