のだ、もし諸君がかれらに修繕器具を貸してやれば、かれらはそのつぎに諸君の食料を要求《ようきゅう》するだろう」
イバンスのこのことばをきいて、
「パン粉をとられるとこまるなア」
「あすどこかへかくしておこう」
幼年組の連中がささやいたので、一同|苦笑《くしょう》した。
イバンスはなおも語をついだ。
「そればかりでない、かれらは諸君がサクラ号のおかねを、かくしていると思っているから、修繕器具を貸してやっても、恩義に感ぜずに、貨幣掠奪《かへいりゃくだつ》の計画をするにちがいない。また硝薬《しょうやく》の少ないかれらは硝薬も要求するだろう、諸君はかれらのこの要求が入れられるか」
「いや」
とゴルドンは強くいいきった。
「諸君がかれらの要求をきかなければ、かれらは諸君を子どもとあなどって、腕づくでもかすめるにちがいない。そのときには、戦いあるのみだ、戦いをまぬがれえないと知ったら、はじめから計画をきめて戦うのが有利である。それにかれらの伝馬船《てんません》がなかったらわれわれはどうして島をのがれるつもりか」
イバンスの最後の一語をきいた少年たちは、疑惑《ぎわく》を感じた。
「かの小船で
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