林《かんぼくりん》の上をまるく広く輪《わ》をえがき、しだいに輪をちぢめると、一団の黒塊《こっかい》となって、灌木林《かんぼくりん》のなかにすがたをけした。
「なにかの屍体《したい》を発見したのだ。けものか? あるいは仲間割《なかまわ》れした悪漢どものひとりが、殺害《さつがい》されたのかもしれない」
 こう思うとドノバンは、たしかめずにはいられない。
「一つさぐってみよう」
 かれはとぶように洞に帰り、銃をかくしもって、モコウをよんだ。
「なんです、目の色をかえて?」
 とモコウがいった。
「きみの力を借りたいんだ、いっしょにきてくれたまえ」
 ドノバンはしぶるモコウの腕をとって、川岸にいそいだ。
「ボートをたのむよ」
「どこへゆくんですか」
「いいからぼくにまかしておいてくれたまえ」
 ボートはまもなく、川を横ぎって、対岸についた。
「いっしょにきたまえ!」
 岸にとびあがるとドノバンは、灌木林《かんぼくりん》をめがけてつきすすんだ、丈《たけ》を没する草むらをはらいのけてすすむこと数十歩! ドノバンはたちどまった。
「やあ、ラマの屍体《したい》だ!」
 目前数歩のところに鮮血《せんけつ
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