、ドノバンの日記によって知ることにしよう。
十月十日、ぼくらはとうとう独立した。独立の第一歩において、モコウのボートにうつらなければならなかったことは大言のてまえすこし遺憾《いかん》だった。だが、これはだれもがボートをあやつる知識と熟練にかけているのでしかたのないことだ。うららかな春光をあびてぼくらは湖《みずうみ》の南端をさしてすすんだ。ゆくこと八キロメートルあまりにして湖の南端に達した。日はまだ高かったが、いそぎ旅でもなし、ここで一泊することにきめた。とちゅう大がもを射とめたことはなんとなくさいさきがよい。晩飯はこの大がもですました。
十月十一日、未明に出発、湖畔《こはん》にそってすすむ。たちまち一個の砂丘に達した。丘上に立って左右をながめると、一方は湖が鏡《かがみ》のごとくひらき、他方には無数の砂丘が起伏連綿《きふくれんめん》とつづいている。
「こんな砂丘ばかりだったらたいへんだぞ、食糧を求めるに困難《こんなん》する」
と兵糧係《ひょうろうがかり》のグロースが心配そうにいった。
「なにだいじょうぶだ」
とぼくはとにかくすすむことに決心した。一方は湖だし、いまさらひきかえす
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