白げなるべきに拘《かゝわ》らず、面白《おもしろ》げなる顔色《がんしよく》の千番《せんばん》に一番|捜《さが》すにも兼合《かねあひ》と申《もう》すやらの始末《しまつ》なりしに候《そろ》度々《たび/″\》の実験《じつけん》なれば理窟《りくつ》は申《まう》さず、今も然《しか》なるべくと存候《ぞんじそろ》愈々《いよ/\》益々《ます/\》然《しか》なるべくと存候《ぞんじそろ》。認《したゝ》め了《をは》りて此《この》一通の段落を見るに「と存候《ぞんじそろ》」の行列也《ぎやうれつなり》、更《さら》に一つを加へて悪文《あくぶん》と存候《ぞんじそろ》
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容易《ようい》に胸隔《きようかく》を開《ひら》かぬ日本人《にほんじん》は容易《ようい》に胸隔《きようかく》を閉《と》つる日本人《にほんじん》に候《そろ》、失望《しつぼう》の相《さう》ならざるなしと、甞《かつ》て内村《うちむら》先生申され候《そろ》。然《しか》り小生《せうせい》も日本人《にほんじん》に候《そろ》拒《こば》まざるが故《ゆゑ》に此言《このげん》を為《な》し候《そろ》
[#地から1字上げ](以上十一月廿一日)
底本:「明治の文
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