もゝはがき
斎藤緑雨
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)鷸《しぎ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一|隅《ぐう》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地から1字上げ](以上十一月廿一日)
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)いろ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
≪明治三十六年≫
○
鷸《しぎ》にありては百羽掻也《もゝはがきなり》、僕にありては百端書也《もゝはがきなり》月《つき》や残《のこ》んの寝覚《ねざ》めの空《そら》老《おゆ》れば人の洒落《しやれ》もさびしきものと存候《ぞんじさふらふ》、僕《ぼく》昨今《さくこん》の境遇《きやうぐう》にては、御加勢《ごかせい》と申す程の事もなりかね候《さふら》へども、この命題《めいだい》の下《もと》に見るにまかせ聞くにまかせ、且《かつ》は思ふにまかせて過現来《くわげんらい》を問はず、われぞ数《かず》かくの歌の如《ごと》く其時々《そのとき/″\》の筆次第《ふでしだい》に郵便《いうびん》はがきを以《もつ》て申
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