降《くだ》り、舟を具《そな》えて迎う。燕王乃ち江神《こうじん》を祭り、師を誓わしめて江を渡る。舳艫《じくろ》相《あい》銜《ふく》みて、金鼓《きんこ》大《おおい》に震《ふる》う。盛庸等|海舟《かいしゅう》に兵を列せるも、皆|大《おおい》に驚き愕《おどろ》く。燕王諸将を麾《さしまね》き、鼓譟《こそう》して先登《せんとう》す。庸の師|潰《つい》え、海舟皆其の得るところとなる。鎮江《ちんこう》の守将|童俊《どうしゅん》、為《な》す能わざるを覚りて燕に降る。帝、江上の海舟も敵の用を為《な》し、鎮江等諸城皆降るを聞きて、憂鬱《ゆううつ》して計《はかりごと》を方孝孺に問う。孝孺民を駆《か》りて城に入れ、諸王をして門を守らしむ。李景隆《りけいりゅう》等《ら》燕王に見《まみ》えて割地の事を説くも、王応ぜず。勢《いきおい》いよ/\逼《せま》る。群臣|或《あるい》は帝に勧むるに淅《せつ》に幸《こう》するを以てするあり、或《あるい》は湖湘《こしょう》に幸するに若《し》かずとするあり。方孝孺堅く京《けい》を守りて勤王《きんのう》の師の来《きた》り援《たす》くるを待ち、事|若《も》し急ならば、車駕《しゃが》蜀《し
前へ
次へ
全232ページ中133ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
幸田 露伴 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング