に就くべし、と示したり。然《しか》るに此《これ》も亦《また》天か命《めい》か、其《その》翌日燕軍|霊壁《れいへき》の営を攻むるに当って、燕兵偶然三たび砲を放ったり。南軍誤って此《これ》を我《わが》砲となし、争って急に門に趨《おもむ》きしが、元より我が号砲ならざれば、門は塞《ふさ》がりたり。前者は出づることを得ず、後者は急に出でんとす。営中|紛擾《ふんじょう》し、人馬|滾転《こんてん》す。燕兵急に之を撃って、遂に営を破り、衝撃と包囲と共に敏捷《びんしょう》を極む。南軍こゝに至って大敗収む可《べ》からず。宗垣《そうえん》、陳性善《ちんせいぜん》、彭与明《ほうよめい》は死し、何福は遁《のが》れ走り、陳暉《ちんき》、平安《へいあん》、馬溥《ばふ》、徐真《じょしん》、孫晟《そんせい》、王貴《おうき》等、皆|執《とら》えらる。平安の俘《とりこ》となるや、燕の軍中歓呼して地を動かす。曰く、吾等《われら》此《これ》より安きを獲《え》んと。争って安《あん》を殺さんことを請う。安が数々《しばしば》燕兵を破り、驍将《ぎょうしょう》を斬《き》る数人なりしを以《もっ》てなり。燕王其の材勇を惜みて許さず。安に問い
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