運命
幸田露伴

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)数《すう》というもの

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)今年|祖龍《そりゅう》死せんと

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)威※[#「諂のつくり+炎」、第3水準1−87−64]《いえん》

 [#…]:返り点
 (例)奉[#レ]答[#二]高季迪[#一]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)たま/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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 世おのずから数《すう》というもの有りや。有りといえば有るが如《ごと》く、無しと為《な》せば無きにも似たり。洪水《こうずい》天に滔《はびこ》るも、禹《う》の功これを治め、大旱《たいかん》地を焦《こが》せども、湯《とう》の徳これを済《すく》えば、数有るが如くにして、而《しか》も数無きが如し。秦《しん》の始皇帝、天下を一にして尊号《そんごう》を称す。威※[#「諂のつくり+炎」、第3水準1−87−64]《いえん》まこ
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